記憶のガイド: 反復学習が効果的ではない理由

By Matthew on 9月 14 2024
長時間運転の観覧車

新しい情報を学ぶとき、繰り返すことが役立つ場合もありますが、実はあまり効果的ではないのです。それはなぜでしょうか?

まず、記憶には大きく分けて短期記憶と長期記憶の2種類があります。

「短期記憶」とは一瞬の記憶で、ワーキングメモリーとも呼ばれます。短期記憶とワーキングメモリーは異なるものであるという意見と非常に似ているものであるとの、2つの意見があります。いずれにせよ、この記憶は、今起きている物事を理解し、処理するために使われます。このようなブログを読んだり、友人と話したり、仕事をしたり、あらゆる作業に役立ちます。

一方で、「長期記憶」は永久的に保存されるものです。

もちろん、短期的な記憶がすべて長期的な記憶となるわけではありません。なので、数秒前に読んだ本の内容は覚えていても、昨日や先週読んだ本の内容を思い出すのは難しいこともあります。

情報を理解する

つまり、情報を繰り返すことは、情報を短期記憶に結びつけることになります。そのため、一瞬の間は覚えていられますが、すぐに情報は頭の中から消えてしまいます。

いわば、自分を騙しているようなものなのです。覚えているように感じますが、短期記憶を使っているだけなので、長期記憶から情報を引き出す時に、必要な情報を見つけるのに苦労してしまいます。

情報を深く理解すれば、長期的に記憶しやすくなります。そのためには、情報を詳しく分析して、自分なりに解釈し直す必要があります。

何かを理解するには時間をかける必要があります。ワーキングメモリーは約30秒しかもたないので、何かを理解するのに2、3分費やすことで、短期記憶ではなく、長期記憶として記憶することができます。

そのため、新しい情報を反復せずに、時間をかけて理解しようとすることで、記憶を定着させることができるようになります。

retrieve  [動詞]—取り戻す、回収する、検索する